大森望・豊崎由美「文学賞メッタ斬り!」
非常に笑えた。一番笑ったのが脚注の「検索エンジン地獄の鯖落ち」ってのは間違ってるかもしれんが。ジャンル問わず読んでいるほうが広くネタを楽しめるが、本を読む人ならとりあえず読んでみて、って感じ。「売れるには厚すぎる」だそうだが、これくらいないと。というかもっとあってもいい。著者二人はいったい何冊読んでるんだーって唖然とする。最近読んでないファンタジーノベル大賞をきちんと追いかけてみようという気になりました。
山田詠美の選評の面白さがちゃんと取り上げられていてファンとしては嬉しい。作品として出版しているほど(「Amy Shows」(ISBN:4101036217))だから、本人も意識して書いていると思われるし、私もそれを楽しみに半年に1回「文學界」を見ていたので、文學界新人賞を降りたのは残念、芥川に期待なのだ。
ってなことを考えていた帰り道に某所で本人を見かけてびっくりした。
内容に関係ないけど、初版は誤植が多かったみたい。それから、江國香織が取ったフェミナ賞はたしか日本の賞で、辻某のとは全然別物だったはず。