夜に旗を振る

※音楽とか文房具の話とか。個人の感想です。

おかざき真里「サプリ」

サプリ (1) (FC (335))
ABCに置いて無いから先に買ってた連れから借りて読んだ。面白かった。確かに、分かるって思ってしまう。
おかざき真里と同じ棚に並んでいるような昨今の女子向けマンガって、恋愛のツールとして心と体のどっちが上でも下でもなく、(展開が必然だろうと読者ウケだろうと)セックスが出てくることの敷居が低くなっているし、読者もそれをどうとも思わないように思われるのだが、「サプリ」は1巻終わってもまだ恋愛らしい恋愛が始まらない、セックス描写もない、せいぜいキス程度、なのに仕事の場面は山ほど出てくる27歳女子職業CMプランナー土日出勤当たり前!が主人公なので、仕事が忙しいと愛だの恋だのばかり言ってられないんだ社会人は!って勝手に共感してしまうまだ27歳の自分に気づいてしまうのだった*1。働かなきゃ生きていけないんだぁっ。お花畑でちょうちょを追いかけても飯は食えないんだ*2
おかざき真里はオカザキマリ名義で枡野浩一の本にイラスト書いてるをの見たのが先で、確かその中で"イラストとマンガは別名義"って知ったのだった(多分)。オフィシャルのプロフィールによれば、元は博報堂のCMプランナーだったのね。

  >> おかざき真里「サプリ (1)」 (ISBN:4396763352 祥伝社フィールコミックス)
  >> 公式サイト:http://www.cafemari.com/

*1:並行して姫野カオルコ「すべての女は痩せすぎである」(→amazon)を読んで"世の中にはエロスの才能が無い人もいるということを知ってください"にも、「さすが、よく言った。」と思った

*2:しかし、この話を"ほんとの私はこんなことがしたいんじゃないのに…"的共感で捉えるのは所謂イタイ感じで遠慮したい。ほんとのあんたは今のあんただろ。って何回も言いすぎですかね