夜に旗を振る

※音楽とか文房具の話とか。個人の感想です。

平泉光司 弾き語りライブ @下北沢lete

大人にやさしい20時半スタート、途中10分程度の休憩をはさむ2部構成で、お店を出たのは23時20分!たっぷり3時間コースで平泉さんを堪能いたしました。3時間弾きまくって歌っても全然声がへたらないんですよこの方。leteのこじんまりとした空間で、すぐ目の前で歌ってるなんて、なんだか夢のよう。

第1部はbenzoの曲もありで。1曲目終わってのあいさつが「こんばんは、木村ひさしです」、第1部終了のあいさつも「木村ひさしでした」。今年前半は関西で共演が何回かあるからみたい。だったら東京でも演ってよーって思うんだけど、木村くんに断られたんだとか。「水面の月」に続いて同じDマイナーの代表曲「落下ドライブ」が聴けたー!「DAYS」の1曲目だったこの曲で出会ったんだものね。 先日のライブの打ち上げで中條さんがモテモテだったこと、「落下ドライブ」誕生秘話(伊賀さんが箸袋みたいな細い紙に平歌のコード進行を書いてきたこと、サビは平泉さんが作ったこと、他人と一緒に曲を作ったのはこれか「出会った頃よりも」が初めてだったこと)、benzoで思いつめてた頃のスタジオの話、なんかも。演奏してる間はそんな風に見えないのに、終始緊張してますと言っていて、(勝手に)大人のイメージがあるから、MCでテンパってる姿にギャップがあってかわいくてしかたなかった。チューニングは音出しながらが平泉流。バンドでやるときと同じようにギターを弾いてます、ってそれであれだけ聴かせるって凄くない?芯があって張りつめているようでやわらかいんだよなぁ。

休憩中、加納さんとこの青空写真は壁紙にしたいくらいだけどtatsuさんは何処?とか話してちょっと現実に戻る。

第2部、カバーコーナー*1のあとの選曲は平泉さん的にすごくいい感じの流れになっていたらしいのですが、これがめちゃめちゃツボ。「恋人」ではループマシンを使ってギターを何本も重ねていく。「雨音に濡れ」「できることなら」なんてもう! 今こうやって書いてるという行為は、音を言葉に置き換えることでもあって、私の頭の中は常にそういった言葉への変換を前提に動いているなと思うことがしばしばあるのだけど、今日のはそれができなかった。月並みな言い方を使っちゃ申しわけなくて、ただ、聴いてくださいとしか言えないのです。あいまに外の吹きすさぶ雨の音。それを「炒めもの?」とか喩えちゃうところが、また照れ屋っぽくてツボ。

第2部終わって23時前。そこからアンコールでさらに3曲。ここはロックなギターが炸裂。絶叫していたらしいリハの成果ですね。電車の時間のためにばたばたと帰ってきてしまったけど、胸いっぱい平泉モード。春にはCOUCHのワンマンも決定したそうなので楽しみに待つ。

01.立ちつくすことも
02.Day By Day(benzo)
03.Let's Dance Baby(山下達郎)
04.Powdery Snow
05.水面の月
06.落下ドライブ(benzo)
07.You've Got To Hide Your Love Away(The Beatles)


08.Rambling On My Mind(Robert Johnson)
09.Isn't She Lovely(Stevie Wonder)
10.Thank You Baby(ゴダイゴ)
11.雨音に濡れ
12.AWAKE
13.BLOW
14.恋人
15.奇跡
16.できることなら
17.Say Goodby


18.zone
19.列車に乗った男
20.Feel Like Making Love

*1:「Rambling On My Mind」 「Isn't she lovely」 「サンキューベイビー(?)」