夜に旗を振る

※音楽とか文房具の話とか。個人の感想です。

江國香織 「間宮兄弟」

30過ぎのインドア気味な男兄弟の話というだけで勝手に脳内変換されてしまうというのに、冒頭から

徹信にとっては三十二年分、明信にとっては三十五年分の思い出だ。

などと書かれると、ますますメガネの兄と最近痩せた弟にしか読めなくなってしまう。実際は兄のほうが細い設定なのだが。