岡田斗司夫 「いつまでもデブと思うなよ」
- 作者: 岡田斗司夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/08/16
- メディア: 新書
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本人の写真を見るとあまりの変わりように驚愕しやってみたくなる。記録するだけ、運動はしない(むしろするな)。あとは慣れと意志と体質の変化で痩せる、と聞いたらやってみたくもなる。自分は3日坊主もいいとこなので記録し続けることができないだろうなぁ。今ダイエットしなくてもいいやと思っているし。
とはいえ、ここを読んでいる人はまず見たことないと思うけれど、十数年前、今より20キロ近く太っていた。20キロって米袋2つ分よ。あんなもの、どこにくっついていたんだか。痩せたのはストレスと夏バテとコンビニ弁当飽和で胃腸がやられて消化吸収が不調になり、おのずと摂取カロリーが減ったためで、他人に薦められる方法ではないし、ダイエットに成功した達成感もない(だって病気みたいなものだからね)。でも、痩せたことで劇的といっていいくらい外的環境が変わったので、この本の序章と終章にあるダイエットが楽しい理由はすごく良く分かる。太ってた頃、15号のスーツ持ってました。15号って標準9号の上の上の上。3L?ひえー。だから当然着るものの選択肢は少ない。ジーンズは32(71cm)。流行ものなんて手が出せないし、太っているのに流行ものに興味を持ってる自分がどこかで笑われるんじゃないかと劣等感を持つから服を買いに行くのがつらい、ましてかわいいものなんて身につけられない(痩せても身につけないけど)。人前に出たくない。"俺を見るなぁーッ"状態ですよ。食べることが好きと言ったら「あぁ〜(・・;)」みたいな顔される。それが不健康な方法とはいえ痩せたら、試着室で"Mでもちょっと大きいかもしれませんねー"とか言われるわけですよ。バーゲンも恐れるに足りずですよ。*1油ものは食べたくなくなりましたよ。モットーは「美味いもの食べて太るのは許せる、まずいもの食べて太るのが最大の悪。」。すげぇ、俺。恐るべし、人は見た目が9割。そして、罪悪感も劣等感もなく美味しいものを食べたいと主張できるシアワセ。余計な気疲れが減った分ほかの事に気を回せるようになったから。痩せてよかったと思う。
そういうことで、ビリーはちょっとつらいけど、家計簿は毎日つけられるようなA型の人はいいんじゃないかと。
*1:見た目を褒められてもあまり信用しなくなったって副作用もあったけれど……