石原千秋 「ケータイ小説は文学か」

ケータイ小説は文学か (ちくまプリマー新書)

タイトルである「ケータイ小説は文学か」という問いには早々と結論が出される。その後は、ケータイ小説の構造について。ケータイ小説で重要なのは、虚構を本物に見せる「リアリティ」ではなく、本物かどうかの「リアル」であること。ケータイ小説の恋愛は誤配によって発生し、その構造はホモソーシャルなイデオロギーに基づいていると指摘する。ようは、ヤンキーとか任侠の世界なのね。多分これからもケータイ小説は読まないと思うんで、主要なケータイ小説のあらすじがわかったんでよかったです。