「『この写真がすごい2008』 刊行記念 大竹昭子×森山大道 トークライブ」@TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
恵比寿へ行ったら報道写真展が混み混みの様子で気分的に疲れがでて休んでいるときにロビーでチラシを見かけ、今から移動すれば余裕だからと急遽予定変更して六本木へ。
前半は大竹さんから森山氏への質問。この本のような匿名的な作品集に収められることについてプロとしてどう思うかという質問には、写真とは基本的にすべてアマチュアリズムであって、いくらプロと標榜しても、欲望を持って外へ出て行き出会ってシャッターを切ることが出来る人には敵わないとの答え。その場に行けない苛立ちがまた次の作品へと繋がっていくのだそう。
後半はABCのトークショー*1と同じく本の中から選んだ作品についてコメントしていくものだけど、セレクトが穂村弘とは1枚しかかぶっていなかった。実作者と鑑賞者の違いなのか、単に好みの違いなのか。中平卓馬のたけのこの写真を、たけのこが隣のたけのこを撮っているような印象と大竹さんが評したのが笑えた。中平卓馬と森山大道の作品が隣り合っているのはかなり狙ってそうしたらしい。
最後に、大竹さんがこの本をつくった理由を、写真を見るときにもっと立ち止まってみて欲しいと思ったからと言っていた。確かに私も最初のページの写真をみて「あぁ梅佳代ね」と思ったクチだったから、情報として慣れてしまったものを意識的に見なおす機会を作ってみる必要があるなーと思った。
- 作者: 大竹昭子
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2008/06/27
- メディア: 単行本
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