夜に旗を振る

※音楽とか文房具の話とか。個人の感想です。

これも読んでた

親本を持っているので文庫で買いなおすこともないのだが、新刊棚から呼ばれたので買ってまた読んだ。本に呼ばれるとき、その本は共感や感動を生むものではなく、孤独や足許の寄る辺無さを思い出させるものが多い。これも初読時と同じく読むのがしんどかった。しんどいと言いながらそれでも読むのは、時々こういうナイーヴな感情に触れて何かを思い出さないと、いくらでも薄情になっていけるからだ。