夜に旗を振る

※音楽とか文房具の話とか。個人の感想です。

雨はクールな調べ

帰ってシャワーを浴びて即就寝したら12時前に目覚める。案外眠らないものだな。台風が来ているなんて聞いてない。でも出かけなくちゃならない。無性にフライドポテトが食べたくてKUA AINAへ行く。チェゴヤであったまるって手もあったけど、今日はポテトの気分。ライ麦パンのBLT+Aに奮発してクラムチャウダー。またハワイ行きたい。

夜は月1の写真学校。今月は年に1度の大ボス(主宰のプロ写真家)登場の日。だというのに、まったく課題が取れていなかった。時間がないってのは言い訳でしかなくて、アイデアはあったけど形にするまで持っていけず挫折した。お題自体が日々の生活の中でも得意ではないもので、その言葉に対して自分の中ですごく固定されたイメージを持ってしまっていたまま、撮りたいものが見つけられなかったのと、技術が追いつかなかったのが敗因か。課題は基本的に新規で撮影したものを出すので、残念だけど、1年半やってきて初の提出ナシで行くことにした。

とはいえ、せっかくプロに見てもらえる機会なので、今年撮った中からお題に関係する(とこじつけられる)組み合わせで20枚ほど選んで、2Lサイズにプリントしてブックを作成。展覧会の時に、アルバムの向きを一定のまま見せるほうがいいと言われたので、縦位置横位置のどちらでも貼れるスクエア型のアルバムを探していたら、無印の麻カバー増やせるアルバムがちょうどいい大きさだった。プリントを4セクションに分けて、その中でストーリーを組んでいくのだけど、広げて見渡せる範囲にないと全体が把握できない頭なので*1、広い部屋と机を借りその上に全部を並べて「さすらい」を聴きながらああでもないこうでもないとパズルを組み立てる。正直、撮ってる時よりこっちのほうが全然楽しい。部員が提出する順序を悩んでるので"そこにストーリーが見えない"とか"こっちのほうがわけわからなくてインパクトある"って口出すのも楽しい。プレイヤーよりアレンジャー・プロデューサ気質なんだよな。順番が決まって貼り込み終えたのが授業の30分前。急いで教室へ行く。

大雨の中、地方の撮影から直行してきた大ボス。最近のトップバッター、廃墟&おもしろ系の部員の真剣な眼差しを受けて*2 講評に力が入る。このクラスはたまたま全員35mmで撮っているのだけど、ある人の構図の癖からスクエアフォーマットを薦めたら当人は実はスクエア志向であったり、同じ被写体をプロが仕事で撮るときの要求を教えてくれたり、部員に問いかけながら1枚1枚丁寧にコメントしていく。それを聞いてると、だんだん課題を出してないことが悔しくなってきた。俺もボスに何か言われたーい。終了後の反省会で見せるためのブックはあるけど、ここでみんなと見てるときに講評してほしい。ブックにした写真のポジを持って来ていたけど、これは以前課題で出した時に2枚足りないと言われ、その足りない分を撮り増して再構成したものなので、みんな見たことがあるものだし、今月の課題にはちょっと外れる。でも、ボスは見てないから出してもいいかな。なんて悶々としながらスライドを最後まで見たところで、後ろにいた先生に「今から出しても良いですか?リベンジしても良かですか?」

結果は、出して良かった。絵的にとてもシンプルな写真(被写体と影だけ)だけども、プロならここが違うってポイントを指摘されたり、それが作品として成り立つためにはどこに意識を向ければ良いのか、テーマを構成していく時の考え方をいろいろコメントしてもらえた。やっぱり写真は誰かに見てもらってこそだなぁ。

タイ料理屋での反省会では、普段地味に生きたいと願っている部員達のキャラクターが炸裂。本人達はそんなつもりはないと言ってることすらネタになり、写真についてもそれ以外のこと(ゆずのライブはすごい!とか)でも話が弾んで、大ボスに即日ブログで書かれるほど楽しかった。最後に思い切って提出したことをガッツがあると褒めてもらえた。このクラスは褒めて伸びるタイプなのね。そして、やっぱり面白い系のクラスだと思われたようだ。自分たちはいたって真面目なんですけどね……

まずは量をこなすことが自分には必要だな。

*1:だから企画書はA4 1枚で4649

*2:本人は癖でまったく無意識だった。怪我の功名か