夜に旗を振る

※音楽とか文房具の話とか。個人の感想です。

上橋菜穂子 「闇の守り人」

闇の守り人 (新潮文庫)

闇の守り人 (新潮文庫)

前作で"王が死んであの陰謀はもう消えた"みたいな記述が何回か出てきたが、そんな簡単に片付かないだろうと思ったらやっぱりそうで、バルサとジグロが逃亡する原因となった陰謀は王が死んでからも権力のために利用され、その中心にいるのがジグロの弟ユグロという展開。闇の守り人が槍の舞い手と対峙し、それぞれの抱えた痛みや想いが交錯する場面はうずくまって3回泣きました。というのも誇張ではないくらい、家で読んでないと危険。