氣志團 Presents 極東ロックンロール・ハイスクール〜三人の若者と六人のおじさんのすべて〜 vsフジファブリック @SHIBUYA-AX
フジファブリックを見るのは去年夏のロックロックこんにちは!で3曲15分演奏した時以来。演奏したと言っても「Sugar!!」と「若者のすべて」はマサムネがボーカルだったので純粋なフジとしては「会いに」の1曲だけだったから、3人になったフジがどうなっていくのか皆目見当つかない状態だった。
4月の富士Q上映會でのレコーディング中報告から思いのほか早かった再始動。「STAR」は買ったしワンマンのチケットも取った。でも、なかなか「STAR」は聴けず。旧譜は言わずも。だって、こわいじゃない。CDだけ聴いて志村と比較してIfを考えているのって。歌詞のあれこれを志村に結びつけて考えたり、"ECHO"聴いたら泣いちゃうんじゃないかとか。
新しい曲を何も知らないままも寂しいから、今日「STAR」を1回だけ、できるだけ感情を入れないように聴いた。フジっぽい音だとは思った。総くんの初々しい歌が新しいフジのどんな位置にいるのかは掴めなかった。あとは自分の目と耳で確かめよう。
ハイスクールの後輩設定でフジの衣装は紺ブレ、白シャツ、エンジのネクタイ、グレーのパンツ。ブレザーの胸ポケットのエンブレムは氣志團FCのロゴだったらしい。タイをきちんと締める総くん、シャツの第1ボタン外してタイゆるめ+ニット帽のかとをさん、ダイちゃんはもちろん蝶ネクタイ。総くんは最初の数曲黒ぶちメガネ。総くんのメガネは無いほうが私は好きかなぁ。
1曲目の"Intro"から"STAR"、なかなか照明がメンバーに当たらずどんな表情をしているのかわからない。
歌いだした総くんにびっくり。しっかりフロントマンでボーカリストになってた。アルバムではきれいに歌おうとしてたけど、声がもっと太くどっしりとして演奏に全然負けていない。志村より安定してるんじゃ?。正直1年でこんなに歌えるようになってると思わなかった。どれほどトレーニングしたんだろう。リリース時のインタビューをほとんど読んでないんで後から家にあった7月位のJAPANを引っ張り出してみたら、歌う覚悟を決めたのが今年の3月ころって、それでここまできたってどれだけの覚悟で臨んできたんだろう。
セットは「STAR」曲に加えて志村時代の曲は4曲(夜明けのBEAT、地平線を越えて、TEENAGER、TAIFU)。
昔の曲をどんなふうに演るんだろう。歌い方似てしまったりするのかな。志村だったら…って思っちゃったりするのかな。なんて不安は時間が経つごとに消えていった。3人のフジファブリックは、志村の幻を引きずるバンドでもオリジナルメンバーの消えた全く別物のバンドでもない、次の形のフジファブリックになっていた。進化ってこういうことを言うのだろう。感傷よりも、この3人がやっていくフジファブリックをものすごく前向きに捉えることができた。
志村のことはどうやったって頭をかすめるけれど、この場に立っている3人がこの3人(+としちゃん)でフジファブリックになっていてすごく安心した。ほっとした。嬉しかった。3人がフジファブリックを続けて、志村の曲も演奏していくことで、志村の曲がこれからもその時その時のフジファブリックの作品として生き続けていくんだなと思えてすごく嬉しかった。
バンドが生まれ変わるとはこういうことなんだと目の前で体験できたから、金曜のワンマンがめちゃめちゃ楽しみになったよ!
このライブを見てから聴きなおした「STAR」は希望を湛えたアルバムだった。だからライブには行っとけって思うのだな。
巡る思いは置いといて さあ行きますか
「STAR」
なんだ、最初っからそう歌ってたんじゃないか。
- アーティスト: フジファブリック
- 出版社/メーカー: SMAR
- 発売日: 2011/09/21
- メディア: CD
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